
長崎市野母町沖約200メートルの定置網に2日、“幻の深海魚”とされるリュウグウノツカイ1匹が掛かり、生きたまま水揚げされた。
野母崎三和漁協の漁業者によると、午前7時ごろに網を引き上げたところ捕獲されていた。体長は約1.5メートル。生態はほとんど解明されておらず、銀白色で、長く赤い背びれなどが特徴。生きて見つかることも珍しく、網を引き上げた男性は「漁師歴35年で自分の網に入ったのは初めて」。
水揚げ後はいけすで生かし、展示のため長崎ペンギン水族館の職員が搬送を試みたが、環境に適応できず約4時間後に死んだ。
同水族館学芸員の玉田亮太さん(30)は「前日まで海がしけていたのが関係して掛かったのでは。珍しい魚なので生きたまま連れてきてお客さまにいつか見せたい」と話した。