長崎の名所 ポストカードで 市、観光客誘致へ5万枚

ポストカードのデザイン案(長崎市提供)

 長崎市は、市民と連携して市内観光名所などの写真を印刷したはがきを全国へ送る事業を始める。新型コロナウイルスの影響で観光客数が落ち込む中、市民が県外の友人や知人、親戚にメッセージを添えて発送し、観光客誘致につなげる。
 はがきは5万枚用意する。7月上旬から9月末まで市役所本館や市内各地域センターの計21カ所に置く予定。市民は無料で投函(とうかん)できる。市内の飲食店などの事業所にも協力を要請する。事業費は約340万円。
 はがきには「いつでも長崎は、あなたのそばに」と印字する。写真は、世界文化遺産の端島(軍艦島)や山手地区の旧外国人居留地、市内の斜面地に立つ家など10種類。市出身の歌手福山雅治さんが企画や審査に携わった昨年の「長崎フォトフェスティバル」の応募作品も使用する。
 市観光推進課は「普段会えない人への気持ちを文字にしてほしい。市民と連携して長崎の魅力を発信していきたい」としている。
 このほか市は、観光客誘致に向け、旅行者がオンラインで申請して利用できるクーポン券の発行などを検討しているという。

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