手作りの魅力を再確認 「長崎マーケット」代表 廣瀬恵さん

毎月1週間、「長崎マーケット」のセレクトショップを開く廣瀬さん=長崎市、長崎西洋館

 「長崎マーケット」は長崎市滑石地区の女性3人でつくる地域活性化グループ。ハンドメード作家の小物などを集めた雑貨市や、ハロウィーンイベントなどの企画運営を手掛けている。
 2016年、地元滑石地区の商業施設で集客を高めるイベントから着手し、市内の百貨店やホテルなどでイベントも展開。昨年11月に雲仙市国見町の県立百花台公園で開いた「ナインフェス」は食や特産品など約150店が並び、家族連れら約4万人が訪れ、にぎわった。「みんな笑顔だった」と手応えを感じた。だが、新型コロナウイルスの影響で状況が一変した。
 イベントが開けず、アクセサリー作家として販売する機会を失った。「みんな苦境のはず」と県内外の作家に呼び掛け4月からオンラインショップを開いている。長崎市川口町の長崎西洋館では6月から毎月1週間(7月は10日から)、セレクトショップを開催。県内外の作家約40人による木工雑貨や革製品など約2千点を並べ、手作りの魅力を再確認した。
 「人との交流を楽しみながらイベントを盛り上げてきた。代わりに今何ができるのか。自分たちの本気度が試されている」

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