島原半島3市(南島原、雲仙、島原)の中学総合体育大会の陸上は25日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で合同開催され、南島原市の共通女子砲丸投げで近藤湊(南有馬)が13メートル19の大会新Vを飾った。
新型コロナウイルス感染症対策を取りながら実施。開閉会式は行わず、客席は間隔を空け、応援も拍手のみにとどめた。
南島原市の3年男子100メートルは植松康太(深江)が11秒34で制して、共通200メートル、400メートルリレーと合わせて3冠を達成。3年男子1500メートルは伯川聖宗(西有家)が4分30秒09で優勝した。
雲仙市は男子の松石隼(千々石)が共通200メートルと3年100メートルの2種目Vを果たした。宅島李(小浜)は共通女子1500メートルでV2。2年800メートルも2分31秒77で優勝した。共通男子走り幅跳びは杉野凌久(千々石)が5メートル47で制した。
島原市の共通女子400メートルリレーは島原一が51秒92でトップゴール。低学年女子400メートルリレーは島原三が53秒45の大会新で制した。共通女子砲丸投げは本多心乃彩(島原一)が大会記録を塗り替える10メートル23で優勝した。
南島原市・共通女子砲丸投げ 大会新に充実感 南有馬 近藤と平石
南島原市の共通女子砲丸投げは、南有馬2年の近藤と3年の平石が大会記録(11メートル52)を大幅に塗り替えて“ワンツーフィニッシュ”。全国大会(全中)は中止にはなったが、その参加標準記録(12メートル50)突破を目指してきた2人は「身に付けてきたものをすべて出せた」と充実感にあふれていた。
2人とも最終投てきで結果を出した。まずは平石が「悔いを残したくない」と12メートル15をマーク。これに続くように、近藤も自己ベストを30センチ以上も上回る13メートル19を投じた。近藤は「先輩から教えてもらったことを、最後に最大限に出し切れた」と喜びを口にした。
平石は今大会を区切りに競技を離れる意向。そんな先輩に近藤は「何事にも一生懸命で尊敬できる」とあらためて感謝し、平石は後輩に「これからも記録を伸ばし続けてほしい」とエールを送っていた。