対馬 市内の宿泊、飲食業向けに「対策五カ条」発表

対馬市商工会と対馬観光物産協会が作った「つしま新型コロナウイルス対策五カ条」

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、政府が呼び掛けていた「県境をまたぐ広域移動の自粛」が19日に解除されることを受け、対馬観光物産協会と対馬市商工会は17日、市内の宿泊業や飲食業向けの感染防止対策説明会を開催。それぞれの業態別の「つしま新型コロナウイルス対策五カ条」を発表した。
 説明会は同市と県対馬振興局との共催。南部の厳原町と北部の上対馬町の2会場で開催し、計約80事業所が参加した。
 飲食店版の五カ条は▽第一条(手の消毒)飲む前にまずは手のひらアルコール▽第二条(密集対策)席と席密に気をつけ配慮します▽第三条(物の消毒)触れる場所こまめに消毒丁寧に▽第四条(換気)風通し空気を循環定期的▽第五条(飛沫(ひまつ)の予防)おしゃべりはヒソヒソ声で上品に-としている。
 上対馬総合センターであった説明会では、県対馬保健所の担当者が新型コロナについて「せっけんを使った手洗いは、脂肪でできたウイルスの膜を壊すことができるので有効。手指消毒用アルコールも膜を壊すことで感染力を失わせることができる」と解説し、それぞれの五カ条を紹介。「これを守ることで、対馬はしっかり対策していると島内外にアピールできる」と協力を呼び掛けた。
 市内の宿泊業者や飲食業者などでつくる対馬観光物産協会の西護事務局長は「新型コロナについて正しい知識を持ち、万全の体制で観光客を受け入れていきたい」と話した。

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