海自が演奏の基礎伝授 佐世保東翔高を指導

サックスの演奏技術を指導する隊員(左)=佐世保市、佐世保東翔高

 海上自衛隊佐世保音楽隊は16日、長崎県佐世保市重尾町の県立佐世保東翔高鶴田圭子校長、355人)を訪れ、同校吹奏楽部に演奏の基礎技術を伝授した。
 新型コロナウイルスの影響で、吹奏楽部が出演予定だったイベントが軒並み中止に。時間がある今だからこそできることをしようと、顧問の中村明夫教諭(47)が音楽隊に指導を申し込んだ。
 部員78人と隊員23人が参加。楽器ごとに14グループに分かれ、きれいに音を出す方法やリズムの取り方などを教えた。感染防止のため、隊員は演奏するとき以外はマスクを着用し、生徒と一定の距離を保った。
 部長の山崎瞳さん(17)は「貴重な経験をさせてもらい、うれしい」と笑顔。音楽隊の橋川哲万(てつま)副隊長(44)は「音楽の楽しさを伝え、共有したいと思った。ほかの学校でも同じような活動をしたい」と語った。

© 株式会社長崎新聞社