防空頭巾など230点 「戦時中のくらし展」長崎市歴史民俗資料館

戦時中の紙芝居など当時の暮らしぶりを伝える企画展=長崎市歴史民俗資料館

 戦時中の生活用品など約230点を集めた企画展「戦時中のくらし展」が11日、長崎市平野町の市歴史民俗資料館で始まった。8月16日まで。
 8月15日の終戦の日を前に、戦時中と現代の暮らしを比較して平和の大切さを考えてもらおうと、同館が2007年から毎年開いている。会場には、小学校で使われていた戦争教育の紙芝居や、空襲から頭を保護するための防空頭巾などを展示。展示品の多くは1978年の開館以来、市民が寄贈したもので、戦時中の厳しい生活が垣間見える。
 同館は「展示品は当時の人たちが生きていた証。命の尊さを感じてほしい」としている。大阪から訪れた橋下恵美子さん(37)は、市民が出征兵士の安全と無事を祈った「千人針」などの展示品を目にし「当時の人々が明日に向かって生きる力を感じ、感動した」と話した。
 開館時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。月曜休館。入場無料。

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