長崎県諫早市多良見町中里地区の住民でつくる「中里オーガニックコットンの輪」が7日、農薬を使わない綿(オーガニックコットン)を育てる活動をスタートさせた。山口直子代表は「新型コロナウイルス感染の影響で、子どもも大人も我慢して暮らす毎日が続いているが、植物の生きる力を感じ、自然の恩恵とともに生きることを体験できる場所にしたい」と話した。
この取り組みは、雲仙市小浜町のアイアカネ工房が綿を育てる協力者を募っているという本紙記事がきっかけ。山口さんらは同工房から和綿と洋綿の種を分けてもらい、中里川に近い畑を借りて栽培することにした。
7日の種まきには、子ども会や自治会、民生委員らの呼び掛けで約40人が参加。子どもたちは軟らかな種を約100平方メートルの畑にまき、土と水を掛けて、成長を願った。家族で参加した市立喜々津中2年の若菜しずのさん(13)は「きれいな綿ができるのを楽しみにしている」と話した。
同グループは秋ごろ、白と茶の綿を収穫した後、同工房に持参。同工房で糸を紡ぎ、藍染めした後、栽培に携わった住民向けのマスクやハンカチに“生まれ変わる”ことを目標にしている。
「中里オーガニックコットンの輪」始動 住民そろって綿栽培 諫早
- Published
- 2020/06/08 12:30 (JST)
- Updated
- 2020/06/09 00:04 (JST)
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