家族、仲間の前で全力プレー 長崎県内最初の中総体 壱岐市で7競技実施

【ソフトテニス女子個人】優勝した芦辺の栗元・松田組。ハイタッチの代わりにラケットを重ねる=大谷公園テニスコート

 壱岐市中学総合体育大会は6日、市内各地で球技と剣道の計7競技が行われた。長崎県内で最初に開かれた中総体で、多くの3年生にとっては部活動の区切りとなる大会。選手たちは保護者らが見守る中、努力の成果をぶつけ合った。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県中学体育連盟(県中体連)は先月中旬、7月26日開幕予定だった県中総体の中止を発表。地区大会の開催可否については、各郡市町中体連の判断に委ねた。
 これを受けて全16郡市町が6、7月に開催を決定(一部競技を除く)。壱岐市をスタートに、今後、各地で行われる。
 壱岐市は「市内で新型コロナ感染者が出ていない」「学校の再開」などの前提条件を設定。これをクリアしたため、会場の分散や握手、ハイタッチの禁止などの対策をして実施した。
 ソフトテニスは郷ノ浦町の大谷公園テニスコートで開催。開会式は取りやめ、コートには消毒液を置いた。女子団体、個人ともに優勝を飾ったのは、芦辺の栗元未歩・松田夏希組。この日はハイタッチの代わりにラケットを重ねて喜びを表現していた。
 チームの主将を務めてきた松田は「大会の開催に向け準備してきた方に感謝している。ずっと準優勝で悔しい思いをしてきたのでうれしい。家族や仲間が支えてくれたので、この結果が出せた」と笑顔で締めくくった。

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