ターミナル完成は7月末 佐世保の国際クルーズ船拠点

 佐世保市は2日、佐世保港の浦頭地区に整備中の国際クルーズ拠点のターミナルビルが7月末に完成する見通しだと明らかにした。当初、4月供用開始予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響などで工事が遅れている。
 国は2017年、佐世保港を「国際旅客船拠点形成港湾」に指定。国と市、世界最大手のクルーズ会社「カーニバル社」が連携し、整備を進めている。既に岸壁は完成しているが、ターミナルビルはもともと作業が遅れていた上、新型コロナで工事が中断。完成のめどが立っていなかった。
 市が同社側に確認した。今後の客船誘致について、朝長則男市長は2日の定例会見で、出入国管理や防疫などの感染対策は国の所管とした上で「しっかりとした態勢を築いてもらえれば、今後も市は推進をしたい」と述べた。
 一方、新型コロナ感染拡大に伴う市内離島への渡航自粛について、県民に限り宇久島への往来を認める一方、黒島と高島は「住民の意向」で18日までは控えるよう呼び掛けた。

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