長崎県内介護事業所が求人 コロナ離職の受け皿に141人募集

 新型コロナウイルスの影響で離職や失業した人の受け皿として、長崎県社会福祉協議会の福祉人材研修センターは26日から、県内の介護事業所で臨時の求人募集を始める。介護現場での就労経験や資格は問わず、県内全域の101事業所で141人を募集する。
 職務内容は洗濯や掃除、配膳などといった補助的な業務を幅広く募る。期間は原則、数カ月から来年3月までの短期雇用。給与は週4回の4時間程度で時給800円前後や、週5日の8時間勤務で月給14万円前後など各事業所による。
 地域別の募集人数は▽長崎・西彼地区41人▽西海地区12人▽県央地区21人▽県南地区8人▽佐世保・県北地区42人▽離島地区17人。
 県長寿社会課によると、介護職員数は現在、約2万8千人で数年前から横ばいだが、介護を必要とする人数の増加に追いつかず、5年後には約3300人の人材不足に陥るという。同課は「コロナ禍で職を求める人の一助になりつつ、介護現場の人材不足を補いたい」としている。
 求人の申し込み、問い合わせは同センター(電095.846.8656)、佐世保・県北地区は佐世保市社会福祉協議会の福祉人材バンク(電0956.23.3174)。


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