水陸両用車訓練用スロープ新設へ 調査開始、陸自崎辺分屯地に

スロープ新設に向けた調査が始まった陸上自衛隊崎辺分屯地=佐世保市

 九州防衛局が、佐世保市崎辺町の陸上自衛隊崎辺分屯地に水陸両用車を使った上陸訓練ができるスロープの新設に向けた調査を始めたことが15日分かった。新設すれば佐世保での上陸訓練が可能になる。スロープの規模や完成時期は未定。
 同局によると、「環境現況調査」で昨年12月に開始。同分屯地から海側へ最長約300メートルの範囲を対象に、水質や海藻の繁茂状況などを確認する。調査費は約1億円。来年3月までの予定だが、現在、新型コロナウイルスの影響で中断している。再開時期は未定。
 同分屯地は2019年3月に開設。離島防衛を主任務とする陸自水陸機動団の所属部隊のうち、水陸両用車を運用する戦闘上陸大隊などが駐屯する。水陸両用車8両が配備され、訓練場や整備場などを備えている。上陸訓練はこれまで鹿児島県種子島や五島市などで実施している。

 


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