知事「陸自隊員の姿、胸に」 コスタ・アトランチカ 医療支援終えて

中村知事(右)から感謝の言葉を受ける隊員ら=長崎県庁

 新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船コスタ・アトランチカの医療支援を行っていた陸上自衛隊が14日、災害派遣活動を終えた。15日に県庁で見送り式があり、中村法道知事は「身の危険を顧みず懸命に活動していただいた隊員の皆さんの姿は、多くの県民の胸に深く刻み込まれた」と感謝を伝えた。
 災害派遣は、中村知事が陸自第4師団長に対し4月22日から計3度要請。23日間にわたり、医官らが現地で乗組員の検体採取や健康管理などに取り組み、コンピューター断層撮影(CT)診断車によるCT診断なども実施した。
 指揮を執った第4師団の松本英樹副師団長は帰還を前に「県民の皆さんはまだまだ不安もあると思う。まだ終わってはいない。何かあれば、はせ参じたい」と述べた。隊員は県職員ら約100人の拍手で送られ、次の任務地に向かった。

 


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