オレンジの光でクルーズ船乗組員励ます 稲佐山電波塔

オレンジ色にライトアップされた稲佐山の電波塔=1日午後9時5分、長崎市

 「心は常にあなたと共に」。新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船コスタ・アトランチカの乗組員を励まそうと、長崎市は1日、稲佐山山頂の電波塔を午後9時から30分間、オレンジ色に照らすライトアップを始めた。
 長崎商工会議所青年部が市側に提案し、実現した。4日から青色を加える。船の煙突がオレンジ色に青色のマークを記しており、シンボルの色とした。新型コロナで苦しむ乗組員に向け、応援や見舞い、祈りのメッセージを込めている。当面点灯し、現在実施している医療従事者向けの青色ライトアップ(日没から午後10時まで)も続ける。
 同青年部の北川啓太郎政策提言担当副会長(44)は「この苦難を乗り越えて、また長崎に戻ってきたいと思ってほしい」と語った。

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