対馬市長「来島自粛を」 動画サイトで呼び掛け 五島市長も

ユーチューブで来島自粛を呼び掛ける比田勝市長

 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受け、長崎県の対馬市は20日、動画投稿サイト「ユーチューブ」に初めて公式チャンネルを開設し、比田勝尚喜市長が観光や帰省などでの来島自粛を呼び掛ける動画の配信を始めた。
 同市によると、対馬の高齢化率は37.3%(3月末現在)と3人に1人以上が65歳以上。唯一の感染症指定医療機関である対馬病院の感染症病床は4床だけ。
 動画で比田勝市長は「高齢者も多く、医療体制も脆弱(ぜいじゃく)。市内で感染者が確認されれば、十分な医療行為が受けられない状況に陥りはしないかと市民は不安を抱えている」と述べた上で、「感染が終息し、普段通りの人情味あふれる対馬のおもてなしをお届けするには、皆さま一人一人の思いやりの行動が欠かせません」と呼び掛けている。
 また、五島市の野口市太郎市長も17日からユーチューブの公式チャンネルで来島自粛に加え、人権やプライバシーの侵害、風評被害につながるような言動を慎むよう訴えている。

 


© 株式会社長崎新聞社