売り上げ初の1000億円超 前年度比45%増 ネット投票増要因  大村ボート

 大村市競艇企業局は10日、2019年度に大村ボートレース場(玖島1丁目)で開いたレースの売上額が、前年度比45%増の1055億円だったと発表した。1千億円を超えたのは1952年の開設以来初めて。全国24レース場中、住之江(大阪)に次いで2番目に多かった。
 同局によると、ナイターレースの通年開催や電話・インターネット投票の売り上げ増が要因。電話・インターネット投票での売り上げは、前年度比58%増の733億円で全国1位。昨年8月のSGレースも6日間で約130億円を売り上げた。
 一方、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大村ボートレース場は2月28日から無観客でレースを開催。これに伴い本場や場外発売場での舟券発売も中止しており、同局は自場開催分で昨年度は約19億円の売り上げ減につながったと試算している。
 大村ボートレース場は19年の1年間では日本一の売り上げを記録。昨年度は過去最高の51億6千万円を市の基金に積み立てた。本年度は10月のSG、来年2月のGIレースの開催などを予定しており、1千億円の売り上げを見込んでいる。
 同局は新型コロナの影響が見通せないとしながらも「まずは選手やスタッフの感染防止に努める。利益を市民に還元すると同時に、(寄付などで)全国の新型コロナ対策にも利用できれば」としている。

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