スーパームーン 軍艦島に沈む

端島方向に沈む「スーパームーン」=8日午前5時46分、長崎市黒浜町から撮影

 1年間に見ることができる満月の中でもひときわ大きい「スーパームーン」が7日夜から8日の明け方にかけ、長崎県内各地で観測された。
 県天文協会の松本直弥会長(67)=佐世保市=などによると、スーパームーンのときの地球との距離は約35万7千キロ。最も離れる今年の満月は10月31日の約40万6千キロでこれより14%大きく、30%明るいという。
 8日の明け方、長崎市黒浜町の海岸沿いから望むと、満月は端島(軍艦島)に近づきながら次第に消えていった。カメラで撮影していた長崎市西海町の会社員、谷川光則さん(45)は「想像するだけでわくわくして昨夜はよく眠れなかった。沈む前の赤くなる月は初めて見た。すごくきれいで、来てよかった」と話した。

 


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