地図大手・ゼンリン 県、長崎市と立地協定 4月拠点開設

ながさき出島インキュベータ(D-FLAG)=長崎市出島町

 地図大手ゼンリン(北九州市)は25日、県、長崎市と立地協定を締結した。人工知能(AI)を活用した地図データ作成に関する研究開発拠点「長崎R&Dブランチ」を4月1日、同市出島町のながさき出島インキュベータ(D-FLAG)内に開設する予定。
 中村法道知事は「開設決定はAI・IoT関連産業の誘致と育成を進める本県にとって大変ありがたいこと。情報系人材の雇用の場としても期待している」とのコメントを発表した。
 長崎の拠点ではAI技術や、道路や建物などのビッグデータの解析技術を使い、地図整備・更新の自動化や省力化を目指す。産学官連携により新事業の創出も図る。当初は3人で業務を開始し、5年後に12人体制とする。
 同社と県、市は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、トップ3人による調印式を取りやめ、押印した書面だけを交わす形にとどめた。

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