“古里大村”胸に沖縄・宮古島へ 陸自第7高射特科群 竹松の200人移駐

陸自竹松駐屯地を離れる隊員ら=大村市、同駐屯地

 部隊改編に伴い、竹松駐屯地(長崎県大村市)から宮古島駐屯地(沖縄県)への移駐が決まっていた陸上自衛隊第7高射特科群の隊員らが23日、竹松駐屯地を離れた。
 同群は、地対空誘導ミサイルによる防空を担う。今回、本部や本部管理中隊、第346高射中隊のほか、第307高射搬送通信中隊の一部など竹松駐屯地の約200人について、南西諸島の防衛強化策として2019年に開設した宮古島駐屯地への移駐が決定。2月から準備を進めていた。
 竹松駐屯地には同群の第327高射中隊などが残り、定員は約510人から約260人になる。新しい駐屯地司令には、第327高射中隊長の見原典竜2佐が26日付で就任する。
 23日は、同群長で竹松駐屯地司令の栗田昌彦1佐ら、最後となる約20人が新しい任務地へ出発。残留する隊員や隣接する海自大村航空基地の隊員ら約300人が送り出した。栗田司令は「竹松駐屯地に育ててもらった歴史と能力と誇り、われわれには古里大村があるという思いを持って移駐したい」とあいさつした。
 駐屯地の外では地元の児童クラブの子ども約35人が「宮古島にいってらっしゃい」などと書いた紙を掲げて見送った。同市立竹松小4年の大祥直樹君(10)は「少し寂しいけど、宮古島でも頑張ってほしい」と話した。

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