石木ダム「公正性確保」 水道局長 再評価 諮問機関で 佐世保市議会

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、市水道局が進める利水面の再評価を審議した諮問機関の委員構成について反対派から「不公正」と反発の声が出ていることに対し、谷本薫治局長は「特定の考えを持つ個人を直接選んでいない。公正性を確保できている」と述べた。
 市議会一般質問で小田徳顕議員(共産)に答えた。
 小田議員は、諮問機関に石木ダム建設を促進する団体のメンバーが含まれていることを指摘。「第三者とは言えない」と問題視した。谷本局長は「再評価は都市構造や市民生活などの実態を反映させる必要がある。こうした分野を代表する団体の推薦で(諮問機関の)委員を選んでおり、適している」と主張した。
 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致について、市は情報収集のため、2014年以降に朝長則男市長や副市長が、IRに関連する17社と延べ27回面談したことを説明。事業者との接触は指針に沿って適正に対応していることを強調した。

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