ハウステンボス 臨時休園 その他施設も影響拡大

 長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)は28日、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、29日から3月15日まで臨時休園すると発表した。長期休園は1992年の開業以来、初めて。
 HTBによると、25日現在、団体旅行客の予約のうち5千人程度がキャンセル。入場者の安全を確保する観点から休園を決めた。
 営業再開は状況を見ながら慎重に判断する。休園期間中のチケットは、払い戻しに応じる方針。HTB経営企画室は「コロナウイルスの感染拡大が終息してから、また訪れてもらいたい」としている。
 長崎県内のほかの施設やイベントなどにも影響が広がっている。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(長崎市)は3月15日まで、児童健全育成施設「こどもの城」(諫早市)は同16日まで、海上自衛隊佐世保史料館(佐世保市)は3月末まで休館。長崎大司教区は世界文化遺産の大浦天主堂など3施設と敷地内のトイレを同1日から15日まで閉鎖し、消毒作業を実施する。
 ミライon図書館(大村市)、県美術館(長崎市)などは同15日までの主催イベントを中止。九州商船は同14、15日に五島市で予定していたランニングキャンプの中止を決定。瑞宝太鼓の長崎公演(同7日、長崎市)は延期となった。
 ほかに中止が決まったイベントは▽さいかいシティウォーク(同1日、西海市)▽南島原市口之津港ターミナルビル落成式(同20日、南島原市)▽マダム・バタフライ・フェスティバル2020(同22日、長崎市)など。

© 株式会社長崎新聞社