水行、祈祷 一心に 長与・法妙寺

水行をする僧侶たち=長与町、法妙寺

 長崎県西彼長与町斉藤郷の日蓮宗長昌山法妙寺(持永海鳳住職)の鬼子母神大祭が28日、同寺であり、千葉県で荒行を終えたばかりの僧侶6人が檀家(だんか)の前で水行と祈祷(きとう)をした。
 日蓮宗では毎年11月1日から2月10日まで千葉県の正中山法華経寺に全国から僧侶が集まり、100日間の荒行が行われる。午前3時から1日に計7回の水行や読経を繰り返し、睡眠は1日2時間、食事はかゆとみそ汁を1日2回の過酷さという。
 境内に現れた僧侶たちは荒行のときのまま髪やひげが伸び、ふんどし姿。水行肝文という経文を唱え、おけの水を次々と頭からかぶって身を清めた。参拝者は手を合わせて見守り、「家内安全」「身体健全」などを祈願した。

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