五島つばきマラソン704人出場 新型肺炎の対策も

フル、リレーの部で、一斉にスタートする選手たち。マスク姿の人も目立った=五島市、遣唐使ふるさと館

 長崎県五島市の冬の目玉イベント「第20回五島つばきマラソン」(実行委主催)が23日、同市三井楽町の遣唐使ふるさと館を発着点に開催された。新型コロナウイルスの感染者が国内でも相次ぐ中、開催を危ぶむ声もあったが、選手とスタッフの接触を極力減らすなどの対策をして実施。県外からを含め訪れた704人が、見ごろを迎えたツバキや青い海を眺めながら健脚を競った。
 同大会は2001年から毎年開催。15年には県内唯一のフルマラソンが導入され、出場者は年々増えている。今大会はフルに345人、ハーフに255人、4人1組で走るリレーに26チームが出場。市民ボランティアら約400人がレース運営を支えた。
 実行委は感染防止策として中国からの出場予定者に参加自粛を求めたほか、▽選手受付時の検温やマスク配布▽給水所などで飲み物や食料の手渡し禁止▽ゴールテープを切るのは1位の選手のみ-など、選手同士や選手とスタッフが接触しないよう配慮。市内で大規模イベントが相次いで中止される中、観光業界などにはマラソン実施を望む声も多く、野口市太郎市長は開会式で「五島は島外の人との交流で成り立っている島。実行委と調整し開催を決めた」と述べた。
 フルとリレーは午前9時にスタート。澄み切った青空の下、選手たちは目標タイムに向けて一斉に走りだし、計690人が完走した。

 


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