渋谷TANPEN映画祭 最高賞に「VR職場」 佐世保市中央公民館で最終審査

ゴールデンバーガー賞の受賞を喜ぶ高島監督(左から3人目)=佐世保市中央公民館

 国内外の短編映画作品が集まる「渋谷TANPEN映画祭CLIMAX at 佐世保」の表彰式は23日、長崎県佐世保市常盤町の市中央公民館であり、最高賞の「ゴールデンバーガー賞」に高島優毅監督の「VR職場」が選ばれた。作品は監督、助演男優、脚本の各最優秀賞にも輝いた。
 映画祭は、させぼ四ケ町商店街協同組合と「兄弟商店街」の渋谷センター商店街振興組合(東京)などでつくる実行委が主催し、3回目。1次審査には24作品が合格し、昨年10月から1月にかけて東京と長崎で上映会を開催。佐世保では最終審査に残った8作品などを紹介し各賞を発表した。
 高島監督はテレビ局を退職後、アニメ作品のシナリオ制作や「YouTubeの専門家」として活躍している。「VR職場」は近未来の日本が舞台。安全な職場でAIの優しい同僚と働きながらニートの人々が社会復帰を目指すスマートフォンゲーム「VR職場」で、キャラクターの課長がパワーハラスメントを起こしてしまうという物語が展開されていく。
 表彰式では、朝長則男市長が金色の佐世保独楽を高島監督に贈呈。高島監督は「ほかの映画祭で悔しくて眠れない思いをしたこともあった。素晴らしい映画の中から選ばれてうれしい」と笑みをこぼした。
 学生部門の最高賞の県知事賞は川上喜朗監督の「雲梯」が受賞した。

ゴールデンバーガー賞に輝いた「VR職場」のワンシーン(映画祭実行委提供)

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