20年前の自分と再会 長与北小 タイムカプセル開封

20年後の自分に宛てた作文を読み、笑顔になる卒業生=長与北小

 長崎県西彼長与町斉藤郷の町立長与北小(浦田成人校長、300人)で22日、20年前に埋めたタイムカプセルの開封式があり、卒業生らが懐かしい自分と再会し友人らと旧交を温めた。
 学校の創立20周年記念事業として同事業実行委が2000年2月22日、20年後の自分に宛てて全校児童約600人が書いた作文・手紙をクラスごとにまとめて中庭に埋めた。当初から開封は「2」がそろう20年2月22日に決めており、新元号の令和2年とも重なった。
 当時在籍していた卒業生や教諭らが県外からも駆け付け、代理の親も含めて約140人が中庭に集まった。現在の育友会がカプセルを掘り出す様子を見守り、体育館で開封した。卒業生は自分宛ての文章を受け取ると「字が変わっていない」「ディズニーランドに行きたいと書いてあるけど、高校のときに行った」「好きな子の名前を書いていた」などと読み合って、笑ったり写真を撮ったり。20年前の自分と友達の記憶をたどり、楽しい思い出を語り合った。
 当時5年生だった西彼時津町日並郷の主婦、田添那奈さん(31)は「『これからも友達を大切に』と書いていた。写真やプリクラもあり、この頃のことを思い出させてもらえてうれしい」と懐かしんだ。
 同校は参加できなかった卒業生の作文・手紙を3月13日まで保管している。問い合わせは実行委の山口賢剛会長(電090.2080.9720)。

© 株式会社長崎新聞社