本島市長銃撃から30年 3.1市民集会 元NBC記者講演

関口達夫氏

 長崎新聞労組(松山直樹委員長)は3月1日午後1時から、長崎市茂里町の長崎新聞文化ホール・アストピアで「3.1市民集会」を開く。本島等市長銃撃事件から30年の節目に「表現の自由」について考える。参加無料。
 本島氏=故人=は「(昭和)天皇の戦争責任はあると思う」との議会答弁で全国に賛否両論の渦を巻き起こし、1990年、右翼の凶弾に瀕(ひん)死(し)の重傷を負った。同じころ長崎新聞社は、本島氏を銃撃した人物が所属する右翼団体から「天皇に戦争責任はない」との意見広告掲載を求められたが拒否。反発した右翼団体は91年3月1日、同社屋などを銃撃した。こうした言論を封殺する暴力を許さないため同労組は翌年から同集会を開催してきた。
 本島事件現場に居合わせた元NBC長崎放送記者、関口達夫氏が講演。本島氏を長年取材した森永玲・長崎新聞営業局長、朝日新聞で政治取材を担当した南彰・新聞労連中央執行委員長と対談する。当時のニュース映像や新聞紙面でも事件を振り返り、現代社会への教訓や課題を見つめ直す。
 今年は、本島事件直後から言論の自由と民主主義を守るため集会を毎年開催してきた長崎市役所従業員組合(峰剛委員長)と共催。問い合わせは同労組(電095.845.2951=平日のみ)。

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