河野太郎防衛相は8日、大臣就任後初めて佐世保市を訪れ、離島防衛を担う水陸機動団の本部を置く陸上自衛隊相浦駐屯地などを視察した。河野氏は、軍事的挑発を続ける北朝鮮や、日本周辺海域での海洋活動を活発化させる中国を念頭に、隊員らに訓示した。
河野氏は同駐屯地で、水陸両用車が浸水した想定で隊員が緊急脱出する訓練などを視察。隊員らを前に「南西諸島などの島しょが占拠された場合、あらゆる措置を講じ、奪回しなければならない。日々の訓練に精励してほしい」と訓示した。
同駐屯地では朝長則男市長とも面会。冒頭以外非公開で行われ、朝長市長は、日米合同委員会で2011年に合意したものの、目立った進展がない米海軍佐世保弾薬補給所(前畑弾薬庫)の移転・返還の早期実現を要望した。河野氏は「早めに解決しなければならない課題」との認識を示したという。
佐世保配備の海上自衛隊護衛艦「すずつき」や、ミサイル艇「おおたか」の艦内も視察した。
河野防衛相が相浦駐屯地など視察 就任後初
- Published
- 2020/02/09 00:02 (JST)
- Updated
- 2020/02/10 11:05 (JST)
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