東京五輪 布と毛糸で表現 障害者アート作品展始まる 長崎県美術館

手芸・工芸の部門の市長賞に選ばれた「東京オリンピック」(左)。多彩な作品が並ぶ=県美術館県民ギャラリー

 障害のある人の芸術・文化作品を集めた長崎市障害者アート作品展が5日、同市出島町の県美術館県民ギャラリーで始まった。オリンピックをイメージした今年らしい作品やくんちをモチーフにした長崎らしい作品などが並ぶ。入場無料。9日まで。
 障害のある人の社会参加の場をつくろうと市が主催し9回目。絵画や工作など7部門に福祉施設や事業所などから516点が寄せられ、市長賞7点、優秀賞13点、佳作40点が選ばれた。
 市長賞のうち手芸・工芸部門は道ノ尾病院デイケアで手芸をしているグループの「東京オリンピック」が選ばれた。多彩な色や柄の布と毛糸を使って顔や手の人形を作り、世界の人がオリンピックに集う様子を表現。来場者は「一つ一つの顔に個性がある」「細かな所までよく作ってある」と感心して見詰めている。

 ほかの部門の市長賞は次の通り。(敬称略)
 ▽絵画=「長崎の動物たち高木道一▽工作=「にらめっこしましょ!あっぷっぷ!!」県立鶴南特別支援学校中学部1年生▽写真=「ぐわぁ?」貞包智美▽書道=松元孝宏▽詩・作文=「あなた」竹村龍雄▽短歌・俳句・川柳=「初めての俳句づくり」大木克昌

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