精神・発達障害者の学習を支援 長崎大で成果報告会

学習プログラムの成果を紹介した報告会=長崎大医学部保健学科

 精神障害や発達障害がある人たちの生涯学習を支援しようと、長崎大などが取り組む学習プログラムの成果報告会が26日、同大医学部(長崎市坂本1丁目)であった。
 同大などは2018年度から3年間事業を実施する。本年度は昨年8~12月、10~20代が対象の「移行プログラム」と30代以上が対象の「生涯プログラム」を各5回実施し、計23人が受講した。障害の当事者もピアサポーターとして運営に加わった。
 受講者はコミュニケーションの取り方やストレス対処法などを学び、自分の考えや思いを言語化した。報告会で登壇した受講者の一人は「さまざまな人の話を聞き、自分のことも振り返ることができた。まだまだ学びたい」と語った。
 報告会では東京大大学院の宮本有紀准教授が講演。障害や疾患の当事者と専門家らが対等な立場で学び合う「リカバリーカレッジ」について海外の先進事例を交えて特徴を紹介し、「当事者と支援者の共同創造が重要だ」と語った。

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