V長崎、サッカー場4面整備 大村市と共同 ジャパネットが提案

V長崎の取り組みについて報告する高田社長(中央)=長崎市元船町、平安閣サンプリエール

 サッカーJ2、V・ファーレン長崎の高田春奈社長は27日、親会社ジャパネットホールディングスが大村市内で計画している新練習拠点について、サッカー場4面を共同で整備するよう市側に提案していることを明らかにした。

 長崎市内であったV・ファーレン長崎後援会(会長・宮脇雅俊県商工会議所連合会長)総会で説明した。大村市は取材に対し「協議交渉中」としている。
 これまでの協議で、大村市は市総合運動公園(黒丸町)にサッカー場2面の整備を予定。ジャパネットは2021年までにクラブハウスを開設する意向を示している。
 ジャパネットの提案によると、市道(サンセット通り)西側にある同公園と隣接地の整備を市に委ね、東側の私有地開発を同社が担う。具体的には、西側にトップチーム専用の天然芝2面、選手育成用の人工芝1面、体育館を市に整備するよう求めている。東側にはジャパネットがクラブハウスや室内練習場、選手育成用の天然芝1面を設ける方針という。
 長崎市幸町での「長崎スタジアムシティプロジェクト」を手掛ける子会社リージョナルクリエーション長崎(高田旭人社長)は、みらい長崎ココウォーク前の長崎市目覚町のビルに本社を移転。春奈氏は、長崎空港店に続く直営のグッズ販売やイベントの拠点とする考えを示した。
 後援会は加入状況について、法人団体が196会員と目標の7割弱にとどまり、長崎県全域の会員拡充が課題と報告した。

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