長崎電気軌道 ニモカ3月22日導入 県営バスなども近く導入日程を公表へ

ナガサキニモカ

 路面電車を運行する長崎電気軌道(長崎市)は17日、次期ICカード乗車券「nagasaki nimoca(ナガサキニモカ)」のサービスを3月22日に開始すると発表した。利用に伴うポイント付与率は2~9.5%。

 同社によると、乗車ごとに利用額の2%の固定ポイントが付く。運賃130円で2ポイントになる(1ポイント未満は切り捨て)。これに加え、利用月額に応じてボーナスポイントも付与。累計利用2千円で50ポイント、同4千円で100ポイント、同6千円で150ポイント-と加算されていく。例えば累計1万円に達した場合、固定200ポイントとボーナス750ポイントを合わせて計950ポイントとなる。他のニモカ導入事業者を利用した際のポイントも合算される。
 ためたポイントは、各営業所で電子マネーに交換し、交通機関やコンビニ、飲食店などで支払いに使える。車内で現金チャージすると自動的に交換される。1ポイントは1円。ポイント有効期間は利用日の翌年12月末まで。
 会員登録不要の通常「ニモカ」、会員登録し紛失時に再発行可能な「スターニモカ」、オートチャージ(電子マネー残額が減ると自動入金する)機能付き「クレジットニモカ」の3種類がある。通常とスターニモカの販売額は2千円。うち1500円が利用可能額で、残り500円はデポジットでカード返却時に返金される。車内や西町営業所(浦上車庫)などで販売する。
 現在の共通ICカード乗車券「長崎スマートカード」について、同社は3月21日に販売(定期券も)と積み増しを終了。翌22日から払い戻しを受け付ける。6月末で利用を終える。
 ニモカは全国共通の交通系ICカード「10カード」の一つで、他の9種類でも同社の路面電車を利用できる。長崎県ではバスや鉄道7社・局が導入を予定しており、県交通局(県営バス)などは近く導入日程を公表する。一方、長崎自動車(長崎バス)は既に独自ICカード「エヌタスTカード」に移行した。

 ■MRは3月1日

 松浦鉄道(MR、佐世保市)は17日、全国で相互利用が可能なICカード乗車券「ナガサキニモカ」のサービスを3月1日に始めると発表した。
 ポイント付与率などのサービス内容や利用方法は長崎電気軌道と同じ。販売場所は車内または佐世保駅など有人7駅。
 現行の「長崎スマートカード」について、MRは2月29日に販売と積み増しを終える。翌3月1日から有人7駅で払い戻しを受け付ける。利用終了は5月31日。

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