米イラン対立を非難 反核9の日座り込み 決議文を採択 長崎

米国とイランの対立を非難する声が上がった「反核9の日座り込み」=長崎市、平和公園

 被爆地長崎から核兵器廃絶と世界平和を訴える「反核9の日座り込み」が9日、長崎市松山町の平和公園であり、参加者からは米国とイランの対立を非難する声が上がった。米軍によるソレイマニ司令官殺害を非難し、両国の武力行使を一刻も早く収束・解決することを関係各国に求める決議文を参加者一同で採択。決議文を両国の在日大使館と日本政府に向けて送る予定という。
 座り込みは通算451回目。被爆者ら約110人が参加した。
 両国を巡っては3日、米軍がイランのソレイマニ司令官ら7人をイラクの首都バグダッドで殺害。イランは8日、報復として米軍が駐留するイラクの基地を弾道ミサイルで攻撃した。
 座り込みを主催する県平和運動センターの松田圭治議長は「米国もイランも、イラクという第三国で野蛮なことをしている」と非難。「武力で物事を解決するような風潮を払拭(ふっしょく)しなければならない」と訴えた。
 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)の川野浩一議長は、昨年6月の安倍晋三首相のイラン訪問に触れ「総理は一体何をしているのか。米国に『何のために自分はイランに行ったのか』と抗議すべきだ」と語った。

© 株式会社長崎新聞社