介護ロボ 普及促進を セミナー、導入事例紹介 長崎県庁

介護支援用ロボットを腰に装着して同僚を抱える理学療法士の山中さん=県庁

 人材不足に悩む介護現場の負担軽減策を考える「介護ロボットセミナー」が20日、県庁であった。介護ロボットを展示し参加者が利用体験したほか、導入事例が紹介された。
 介護支援用ロボットの導入を促進している長崎県などが主催。県内の介護事業所などから約100人が参加した。
 県の担当者は介護人材が2025年度に約3300人が不足すると推計を報告。人材確保に向け、介護ロボットやICT(情報通信技術)の導入を支援する取り組みを紹介した。
 介護支援用ロボットは、赤外線センサーなどで入所者の動作を把握する見守り支援型や、腰に装着する介護支援用などがあり、9事業者が会場に展示。鹿児島県内の事業所が導入事例を報告した。
 腰に装着する介護支援用ロボットを体験した障害者支援施設「長崎リハビリテーション」の理学療法士、山中誠悟さん(35)は「同僚を抱えてみたが、腰が楽だった。職員の負担軽減になる。導入を検討したい」と語った。

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