水陸機動団長・平田陸将補が着任「平和と安全の一助に」

水陸機動団長に着任した平田陸将補=長崎県佐世保市、陸自相浦駐屯地

 陸上自衛隊水陸機動団の団長と、本部を置く長崎県佐世保市の陸自相浦駐屯地の司令に平田隆則陸将補(55)が20日、着任した。相浦駐屯地であった記者会見で「団の存在が抑止力として地域の平和と安全の一助になれるよう指揮したい」と抱負を語った。
 平田陸将補は団長に着任した喜びや責任感にも言及。訓練場所については「(地元に)理解を得ながら少しずつ訓練環境を改善したい」と語った。
 記者会見に先立つ着任式には約2千人の隊員が出席。平田陸将補は、中国や北朝鮮といった国際情勢や国際的テロリズム、災害などに触れ「自衛隊を取り巻く環境は非常に緊迫している。即応部隊として常に任務を予想し、備えてもらいたい」と呼び掛けた。
 平田陸将補は三重県出身。特殊作戦群長や西部方面総監部幕僚副長などを歴任した。 

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