陸自水陸機動団 青木団長が離任 佐世保市民へ感謝

離任式の後、充実感や佐世保市民への感謝の気持ちを述べる青木陸将補=長崎県佐世保市、陸自相浦駐屯地

 陸上自衛隊水陸機動団の初代団長、青木伸一陸将補(53)の離任式は19日、団本部を置く長崎県佐世保市の陸自相浦駐屯地であった。青木陸将補は、陸自富士学校(静岡県)副校長兼諸職種協同センター長に就き、後任は西部方面総監部幕僚副長の平田隆則陸将補(55)。いずれも20日付。
 青木陸将補は2018年3月に着任。約2年という短期間で、水陸機動団の運用構想を確立。隊員の育成や国内外での訓練で練度を高めた。地元との良好な関係も築き上げた。
 式では、約2千人の隊員らの前で「世界に冠たる水陸両用作戦部隊」を目指してきたことに触れ「新しい部隊をつくることが、いかに難しいか。大変な時期を皆とともに乗り越えたことは誇りだ」と訓示した。
 式後の会見で、部隊をつくり上げた充実感や、佐世保市民への感謝の気持ちを挙げた。「佐世保の地を離れることは寂しいが、次の団長にバトンタッチしたい」と述べた。

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