陸自大村駐屯地司令に就任 杉原正典1等陸佐(46)「地域に愛される隊に」

「地域に愛される自衛隊を目指したい」と話す杉原1佐=大村市西乾馬場町、陸自大村駐屯地

 陸上自衛隊第16普通科連隊(長崎県大村市)の連隊長兼大村駐屯地司令に、杉原正典1等陸佐(46)が就任した。1日付。「安全保障環境が厳しさを増す中、九州最北西端を担う部隊としての使命を認識し、関係機関とも連携を深めたい」と抱負を語った。
 杉原氏は静岡県出身。防衛大学校を卒業後、陸自第36普通科連隊中隊長、第13旅団司令部第3部長などを歴任した。
 普通科は作戦時の基本部隊となるため「戦う第16普通科連隊」を統率方針に掲げる。「長崎は海上・航空自衛隊や米軍基地もあり、しっかり連携して本県一帯の防衛警備に当たる必要がある」と気を引き締める。
 同連隊は雲仙・普賢岳噴火災害時に、長期にわたり被災地で活動を続けた実績がある。「近年全国で重要性が高まっている災害派遣活動の先駆けとも言える」と強調。「大村駐屯地は地域の人との距離が近いと感じている。これからも地域に愛される自衛隊を目指したい」と話した。
 大村駐屯地前司令の南野延寿氏は1日付で海田市駐屯地(広島)の業務隊長に転任した。

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