レンジャー隊員帰還 過酷な訓練耐え抜く 陸自相浦駐屯地

レンジャー訓練から帰還した隊員=長崎県佐世保市、陸自相浦駐屯地

 長崎県佐世保市大潟町の陸上自衛隊相浦駐屯地で10日、レンジャー訓練を終えた隊員の帰還式があり、約2カ月半にわたる過酷な訓練を耐え抜いた隊員を家族らが祝った。

 水陸機動団に所属する20~30代前半の約20人。9月24日から12月10日まで、長崎県内各地の演習場や山地などで、飲食や睡眠を制限した体力と気力の養成や、敵地に潜入し情報収集する訓練に励んだ。

 駐屯地では爆竹が鳴り響く中、千人近くの家族や関係者らが出迎えた。式で訓練を担任した第1水陸機動連隊の牧瀬孝幸連隊長は「任務完遂おめでとう。即戦力として能力を発揮し、引き続き能力の向上に努めてほしい。感謝の気持ちと謙虚な姿勢を忘れないでもらいたい」と訓示。参加隊員はレンジャーの証しである記章を受け取った。

 村松聖矢3等陸曹(29)は「何度も自分の限界を超え、辞めたいと思ったこともあった。(訓練を通し)仲間を大切にする心を得た」と話した。

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