彩る明かり5000本 川棚・魚雷発射試験場跡 竹灯籠まつりで平和願う

幻想的な雰囲気に包まれた片島竹灯籠まつり=川棚町三越郷、片島魚雷発射試験場跡

 東彼川棚町三越郷の軍事遺構、片島魚雷発射試験場跡で23日、片島竹灯籠まつりがあり、約2千人が5千本のろうそくの明かりが彩る幻想的な雰囲気に浸った。
 2015年から開き5回目。旧海軍魚雷兵器の性能試験に使われた施設跡を、竹で作った灯籠で飾り、戦争や平和について考えてもらおうと町民有志の実行委(三好史朗代表)が企画した。
 竹灯籠やランタン、手作りのオブジェが配置され、淡い光に包まれた。長崎市内で保管されている平和を願う聖火「ナガサキ誓いの火」の分灯も設置。来場者は周囲にキャンドルを置き、平和への思いを新たにしていた。

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