長崎市三ツ山町の恵の丘長崎原爆ホームでは、入所する被爆者がテレビの前に集まり、教皇の核兵器廃絶を訴えるメッセージとミサを見詰めて涙ぐみ、手を合わせた。
1981年、教皇として初来日した故ヨハネ・パウロ2世は同ホームを訪問し、被爆者を慰めた。卯野ノブ子さん(87)は当時、謁見(えっけん)した一人。今回は爆心地公園に立つ教皇の姿をテレビで見て「パパ様も(ヨハネ・パウロ2世と)考えは同じ。ありがたく、うれしい気持ちでいっぱい。戦争のない世界が一番。私もできる限り、祈り続けたい」と誓った。
教皇ミサが始まると、信徒ら約20人が部屋に集まって説教を聞き、聖歌を一緒に口ずさみ祈りをささげた。平キミさん(94)は「待ちに待っていた。長崎によく来てくださった。感謝しています」と話した。
ローマ教皇 来崎 「ありがたく、うれしい」 恵の丘原爆ホーム
- Published
- 2019/11/25 11:24 (JST)
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