被爆体験 英語で講話 長崎外大 留学生らと質疑も 平和推進協会継承部会

築城さん(右)が英語で話す被爆体験に聞き入る留学生ら=長崎外国語大

 長崎平和推進協会継承部会英語班の築城昭平さん(92)と大庭義弘さん(79)が14日、長崎市横尾三丁目の長崎外国語大で、同大留学生ら約20人に自らの被爆体験を英語で話した。
 長崎原爆の被爆の実相を通訳を介さず直接英語で伝えようと、昨年4月に発足した英語班は、大学での講話を中心に活動している。
 築城さんと大庭さんは、地図や写真などを使いながら原稿を読み上げた。このうち築城さんは、18歳のとき爆心地から1.8キロの文教町で被爆。やけどやけがを負ったこと、周りの惨状などを、独学で身に付けた英語で語り「核兵器は二度と使ってはいけない。使えば世界の終わり。覚えておいてほしい」と結んだ。
 留学生らは10月から同大で学ぶ米国、フランスなどの出身者。被爆者が自分の言葉で語る証言に耳を傾け「トラウマ(心的外傷)はどれくらい残っているか」「原爆の前と後で戦争への考えは変わったか」などと熱心に質問していた。

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