アジアシェフ大会で最高文化特色大賞 長崎チーム

「長崎の中華を盛り上げたい」と語る長崎チーム。(左から)若杉さん、堀切さん、薛さん、田平さん、尾上さん=県庁

 アジアの料理人が中華をベースに腕前を競う「アジアシェフ大会」(アジア料理芸術協会主催)が長崎県大村市の向陽高であり、初出場した長崎チームが最優秀賞に次ぐ「最高文化特色大賞」に輝いた。
 大会は13回目で、日本で開かれるのは初めて。古くから中国と歴史的に関わりが深いことから、本県が開催地に選ばれた。中国、韓国、マカオなどから21チームが参加し10月に開催。県産の長崎和牛、アオリイカ、ウチワエビなどを食材に、4部門(前菜、メイン料理二つ、デザート)で腕を振るった。
 長崎チームは県調理師協会から選出された5人。本番では、前菜を若杉公平さん=ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル「潤慶」=、メイン料理を堀切章郎さん=シェ・デジマ=と薛文晃さん=ホテルJALシティ長崎「桃苑」=、デザートを田平貴弘さん=ホテルニュー長崎「桃林」=が担当。尾上祐一さん=中華屋竹林=はサポートメンバーとしてチームを支えた。素材の良さを生かしていると評価され、長崎チームは同賞を受賞。個人部門で堀切さんと田平さんが金賞、若杉さんと薛さんが銀賞を受賞した。
 5人は13日、県庁に平田研副知事を訪ね、結果を報告。大会当日の料理も再現し、試食した平田副知事は「おいしい。香りが良い」と感想を述べ、「一流のシェフが勢ぞろいした意義ある大会。みなさんの努力が結ばれた」とねぎらった。堀切さんは「応援して下さった方々のおかげ。今後もみんなで長崎の中華を盛り上げたい」と語った。

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