8月9日「平和式典」に沖縄知事招待 2020年夏、長崎市長が意向

 長崎市の田上富久市長は23日の定例記者会見で、来年8月9日の「長崎原爆の日」に開く平和祈念式典に、沖縄県の玉城デニー知事を招待する考えを明らかにした。過去に沖縄知事が同式典に出席したことはないという。
 玉城氏は3日、戦後75年の来年6月23日の沖縄全戦没者追悼式に被爆地長崎、広島の両市長を招待し、両市の平和式典に自身が参列したい意向を示していた。
 田上氏は「沖縄は戦争の悲しい歴史があり、広島、長崎と共有できる部分がある」として、相互参列に意義があると述べた。沖縄の追悼式への出席は、定例市議会の日程と重なる可能性があり、「検討しないと分からない」と話した。
 また田上氏は、今年11月11、12日にドイツ・ハノーバー市で開かれる平和首長会議の理事会に出席することも発表。来年8月に広島市で開催される総会で策定する次期ビジョンや行動計画を審議する。世界約7800都市が加盟する同会議は「2020年までの核兵器廃絶」を目標に掲げてきたが、実現していない。

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