翻訳 スマホでパシャリ 西海の地域商社アプリ開発 LINEで無料提供

メニューを撮影すると日本語に翻訳する「外国語ペラペラばりぐっどくん」の画面(西海クリエイティブカンパニー提供)

 長崎県西海市の地域商社、西海クリエイティブカンパニーは、英語や中国語、タイ語などの単語や短文をスマートフォンで撮影すると、日本語に翻訳するアプリ「外国語ペラペラばりぐっどくん」を開発した。同社は「海外の飲食店で料理のメニューを調べたいときなど、旅行時の不安解消につながる」としている。
 無料通信アプリ「LINE(ライン)」で今月、提供を始めた。「ばりぐっどくん」は同社のマスコット。「外国語ペラペラ-」とLINE上で友達になると、会話形式でやりとりしながら、撮影した外国語を翻訳する仕組み。1日当たりの回数制限はあるが、無料で利用できる。
 同社は7月、日本語を撮影すると、瞬時にテキスト化するアプリ「文字起こしばりぐっどくん」をLINEで発表。5万人の“友達”ができたという。このプログラムを応用し、九州工業大の小田部荘司研究室と共同開発した。
 アプリは英語、中国語、韓国語などグーグルのAIが対応している主要言語なら翻訳可能という。西海クリエイティブカンパニー取締役の宮里賢史さん(31)は「文字起こしや翻訳の手間を軽減することで、人口減、労働力不足など地域の課題解消につながれば」と話している。
 「外国語ペラペラ-」はLINEの友達追加画面で「@perapera」と入力すれば検索できる。

撮影した文章をテキスト化するアプリ「文字起こしばりぐっどくん」の画面(同社提供)

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