「社会正義を実現」 長崎地検・吉池検事正が着任会見

着任会見で抱負を述べる吉池検事正=長崎地検

 長崎地検の吉池浩嗣検事正(57)は17日、同地検で着任会見をし、「刑事事件の真相を解明し、不正を見逃すことなく適正な刑罰を科し、社会正義を実現することなどが検察の使命。職員一同、力を合わせ、関係機関とも協力しながら、犯罪のない安全で安心な市民生活の実現に全力を尽くす」と抱負を語った。
 大阪府出身。神戸大法学部を卒業後、1988年に検事任官。法務省大臣官房審議官(入国管理局担当)や高知地検検事正などを経て、2018年1月から大津地検検事正を務めていた。九州勤務は初めて。
 国民に信頼、期待される検察を築くため「個々の事件に真摯(しんし)に向き合い、誠実かつ丁寧に捜査・公判を遂行していくことが何より大切」と述べた。
 長崎の印象については「風光明媚(めいび)、食事がおいしい、離島が多い」という三つを挙げ、今後は「管内の犯罪情勢を知ることだけに限らず、長崎を観光し、食べ歩き、歴史を知ることを始めたい」と話した。

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