中村補佐司教の叙階式 2000人祝う カトリック長崎大司教区

叙階式後、信者らと喜びを分かち合う中村補佐司教(右)=長崎市、浦上天主堂

 ローマ法王フランシスコから5月31日にカトリック長崎大司教区の補佐司教に任命された中村倫明(みちあき)さん(57)の叙階式(就任式)が16日、長崎市本尾町の浦上天主堂であり、信者ら約2千人が参列して祝った。
 西海市生まれの中村さんは、植松教会や三浦町教会の主任司祭などを歴任。高見三明長崎大司教(73)の業務が多忙な上、司教職の定年75歳に近づいていることもあり今後に備えて補佐司教を配置した。国内の現役司教は18人目となった。
 式で、駐日バチカン大使のチェノットゥ大司教が「任務を果たせるよう祈る」と祝辞。11月の法王来日についても「殉教者や潜伏キリシタンの信仰を示し、私たちが使命を果たすべく力を与えるために訪れる。よく準備したい」と語った。
 中村補佐司教は「皆さんに支えられてやってきた。こんな私ですが、よろしくお願いします」と参列者に感謝した。

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