平和への思い 歌で訴え 長崎・県母親大会 米軍基地問題の講演も

平和への願いを込め、歌を披露する参加者=長崎ブリックホール

 平和や安全な暮らしについて考える県母親大会が15日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールであり、約240人が参加した。
 長崎自治労連女性部などでつくる実行委主催。分科会や、琉球新報社編集局次長兼経済部長の島洋子氏による米軍基地問題に関する講演があった。
 「平和への思い」をテーマにした分科会では、長崎のうたごえ協議会(森川恵美子議長)が平和に関する歌を披露。語り部として核廃絶を訴えた被爆者、故渡辺千恵子さんの半生を描いた組曲「平和の旅へ」にまつわるエピソードも紹介した。渡辺さんは生前、「私がいなくなっても、この歌が語り部を続けてくれる」と語っていたという。
 「平和の旅へ」は来年4月下旬、核拡散防止条約(NPT)再検討会議を前に、米ニューヨークで披露される予定。森川議長は「戦争が起こらない世の中になるよう、歌を通して訴えたい」と語った。

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