創造性豊か 秀作744点 美術館で県展開幕

大勢の美術ファンでにぎわう県展会場=長崎市、県美術館

 長崎県内最大の美術公募展「第64回県展」(県、県教委、県美術協会、県文化団体協議会主催、長崎新聞社など後援)が15日、長崎市出島町の県美術館で開幕した。7部門の入賞・入選作744点を展示。初日から大勢の来館者でにぎわった。
 展示しているのは、日本画32点、洋画94点、彫刻13点、工芸30点、書233点、写真245点、デザイン97点。各部門の県知事賞受賞作から選ぶ最高賞「西望平和賞」に輝いたデザイン部門、南島原市南有馬町の馬場美保子さん(63)の作品「SOS」をはじめ、創造性あふれる秀作が並び、来館者を楽しませている。
 洋画部門で初出品、初入賞を果たした青雲高3年の海老澤元さん(17)は「入賞を狙っていたのでうれしかった。展示されている作品はどれもレベルが高く、見応えがあるし、勉強にもなった」と話した。
 この日は開場式もあり、来場した約480人が見守る中、関係者らがテープカットなどで開幕を祝った。
 長崎会場は29日まで。その後、佐世保、諫早各会場に移り、移動展(西海、五島各市)に続く。

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