田舎力甲子園 宇久高全国3位 2年連続入賞 魚醬油に市場価値の低い魚種活用

Uku Laboの活動内容について発表する中村さん=京都府、福知山公立大(県立宇久高提供)

 佐世保市の離島、宇久島の県立宇久高(前田由美子校長)が取り組む島の魅力向上を目指す活動が、高校生から地域活性化のアイデアを募る田舎力甲子園で全国3位の佳作に選ばれた。昨年の約6倍となる322件の応募のうち、2年連続で入賞を果たした。
 田舎力甲子園は、福知山公立大(京都府福知山市)が2013年から開いている。特産品の開発や観光プランなどのアイデアを企画書や論文などで募った。
 宇久高は17年度から、探求活動の「Uku Labo」で学年別に島の魅力向上と情報発信を続けている。今年は、これまでも取り組んできた魚醬油(しょうゆ)の製造で新たに市場価値の低い2種類の魚の活用に挑戦したことや、外国人観光客向けのPR動画を製作する計画などを報告。生徒が毎年活動を引き継ぎ、発展させながら継続していることが評価されたという。
 同大でこのほど表彰式があり、生徒代表で3年の中村紘輔さん(18)が活動内容を発表した。中村さんは「自分たちでも地域活性化に貢献できるとあらためて実感できた。宇久島のためにさらにできることがあるのか、考えていきたい」と話した。

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