日ごろの活動を報告 1万人署名実行委

活動報告をする本県の高校生1万人署名活動実行委のメンバー=長崎市、県勤労福祉会館

 高校生1万人署名活動実行委員会は8日、長崎市桜町の県勤労福祉会館で、核兵器や戦争のない平和な世界の実現を目指す「2019ピース・ブリッジイン長崎」を開いた。県内外で活動する実行委メンバーを中心に約120人が参加した。
 長崎原爆の日に合わせて毎年、開催。今年は16都道府県と米国、韓国、フィリピンから参加し、各地の実行委メンバーが活動内容を報告した。
 大阪府の実行委メンバーは、地元で実施した署名活動に触れ「人が多く集まると思ったが、目も合わせてくれないことが多くてつらかった」と感想。「署名活動の前にまず関心を持ってもらうための取り組みが必要」と課題を語った。
 福岡県の実行委メンバーは今月、活動を広めるためのロゴを作った。県花の梅の花を頭に付けたハトがオリーブをくわえ、羽ばたいていく様子を描いている。このロゴが入った名札と缶バッジも製作し、「署名活動のメンバーと知ってもらうため、署名した方への敬意を示すために作った」と紹介した。
 県立長崎南高3年の三谷華蓮さん(17)は「各県の報告を聞いて活動の広がりを感じた。(受験のため)夏の活動で引退するが、大学進学後も平和活動に取り組みたい」と話した。

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