平和希求 思い詠む 原爆忌文芸大会 10日まで作品展

平和への熱い思いが込められた歌句が並ぶ原爆忌文芸大会入賞作品展=長崎ブリックホール

 第57回原爆忌文芸大会(長崎国際文化協会=宮脇雅俊会長=主催、長崎新聞社など後援)の入賞作品展が、長崎市茂里町の長崎ブリックホール2階ギャラリーで開かれている。10日まで。
 一般の部(短歌・俳句・川柳)、ジュニアの部(短歌・俳句)の知事賞受賞作など61点を展示。一般短歌の「焼けあとに握り飯もつ幼子をまた憶ひをり原爆忌の朝」(長崎・山北悦子)、ジュニア俳句の「原爆忌平和の鐘がここに鳴る」(大村・郡中1年 西村南一紀)など、平和を希求する思いを詠んだ作品が並んでいる。
 作品は歌人で書家の秋田光子(雅号・光鵞)さんが短冊に揮毫(きごう)。長崎いけばな連盟(高崎杣蓉会長)の5団体による平和をモチーフにしたタペストリーとレリーフが花を添えている。
 池坊長崎支部の重永伸枝さん(68)は両親が被爆者といい、「戦争や原爆を経て今があり、来年は東京五輪。その平和の祭典をイメージして生けました」と話した。
 原爆忌文芸大会は10日、長崎ブリックホールで開かれる。

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